INTERVIEW / CEO MESSAGE
「やっている会社がないなら、俺がやる。」株式会社Lifinity 熊谷龍笙が代表取締役に就任

2026年4月1日、株式会社Lifinityの代表取締役に熊谷龍笙が就任した。
学生時代にインターンシップの世界へ飛び込み、営業の現場で1年間に400名以上の顧客から契約を獲得。その後、3年間で延べ1,500名以上の学生営業組織のマネジメントに携わってきた。
しかし、もともと経営者を目指していたわけではない。公務員一家に生まれ、弁護士や教員になる未来を思い描いていた一人の学生だった。そんな熊谷の人生を変えたのが、大学時代のインターンシップだった。
なぜ経営者になったのか。なぜ若者のキャリアにこだわるのか。そしてLifinityという会社を通じて、何を変えようとしているのか。代表就任を機に、その原点とこれからについて聞いた。
01 / A NEW CHAPTER
「会社の夢を叶えるために、この配置が一番いい」
今回の代表交代は、何かネガティブな事情によって決まったものではない。出発点にあったのは、Lifinityが会社として実現したい未来だった。
その未来へ向かうとき、誰がどのポジションを担えば、最も強い組織になれるのか。熊谷と前代表は十分に話し合い、互いに納得したうえで、熊谷が代表取締役、前代表がCOOを務める体制を選んだ。
肩書きを入れ替えることが目的ではない。それぞれの役割を見直し、会社として前へ進む力を大きくする。2026年4月1日付の代表就任は、Lifinityが次のステージへ進むための配置転換だった。
02 / WHY I DO IT
「やっている会社がないなら、俺がやるしかない」
熊谷が代表を務める理由は、経営者という立場そのものへの憧れではない。自分が社会のためにやりたいと考えていることを、本気で実現しようとする会社が見当たらなかった。それが、経営に向き合う根本の理由だ。
自分が社会のためにやりたいと思っていることを、本気でやっている会社がなかったから。
誰かが理想の環境をつくってくれるのを待つのではなく、自分でつくる。そう考えるようになった背景には、学生時代に経験した成長と、環境に対する違和感がある。
若者が今の能力だけで可能性を判断されず、挑戦によって自分の道を切り拓いていけること。Lifinityという会社は、熊谷自身が必要だと感じてきた環境を、社会に実装するための存在でもある。
03 / WHERE IT BEGAN
公務員一家に生まれた。経営者になる予定なんてなかった
両親はともに公務員。父親は警察・検察系、母親は教員で、親族にも同じような仕事に就く人が多かった。熊谷にとって、身近な大人の働き方は、経営とは違う場所にあった。
自身も、もともとは弁護士や教員になる未来を思い描いていた。六法全書を読んでいた時期もあり、初めて選んだアルバイトは塾講師。現在の姿からさかのぼると、経営者になることを初めから目指していたわけではないというギャップが見えてくる。
その一人の学生が、営業を経験し、人を育て、組織を動かし、やがて経営を担うようになった。人生の方向を大きく変えたのは、大学時代に飛び込んだインターンシップだった。
04 / LEARNING IN THE FIELD
人生を変えたのは、学生時代のインターンシップだった
営業の現場に出ると、考えたことを行動に移し、その結果を数字で受け止めることになる。さらに人材育成やマネジメントに携わるなかで、自分一人が成果を出すことと、組織として成果を生み出すことの違いにも向き合ってきた。
営業の現場で、1年間に400名以上の顧客から契約を獲得
3年間で、延べ1,500名以上の学生営業組織のマネジメント
学生のうちから実際のビジネスに触れたことは、熊谷のものの見方を変えた。一方で、その経験を振り返ると、成長への手応えだけではなく、もっと良い環境があれば違う成長ができていたかもしれない、という感覚も残っている。
だからこそ、環境に左右されるだけの存在で終わりたくない。自分の意思とスキルで、自分の道を切り拓ける人間になる必要がある。その考えは、自らの能力を磨く理由であると同時に、次の世代のために環境をつくる理由にもなっている。
05 / BEYOND WHAT YOU CAN DO NOW
「今できること」だけで、自分の可能性を決めないでほしい
若者や大学生を見ていて、熊谷がもったいないと感じるのは、今の自分にできることだけに目を向けてしまうことだ。20代前半でできることが限られているのは、まだ経験していないことが多いからでもある。
現在地を知ることは大切だ。しかし、現在地と可能性の限界は同じではない。今の自分に合うものだけを探し続けるのではなく、能力を開発し、少し難しい環境にも飛び込んでみる。その先で初めて見える選択肢がある。
今できないなら、できるようになればいい。
安心して過ごせるコンフォートゾーンの中だけで、自分の未来を決めてほしくない。挑戦によって自分が変わる余地を、最初から閉じないでほしい。熊谷が学生に伝えたいのは、そんな思いだ。
06 / PROOF IS IN THE EXPERIENCE
「実戦で人は変わる」。一番の証明は、自分自身
実戦経験によって学生は変わる。その言葉の一番身近な証明が、熊谷自身だ。公務員という働き方が身近にあり、弁護士や教員になるつもりだった学生が、営業、組織運営、マネジメントを経験し、現在は経営者になっている。
最初から経営者としての能力が揃っていたわけではない。実際の仕事に触れ、責任を持ち、結果と向き合う経験が、できることと進みたい方向を変えてきた。
だから、学生の可能性を、今何ができるかだけで判断したくない。実戦に出れば、人は想像以上に変わる。本人もまだ知らない可能性が、経験を通して見えてくる。その変化が起きる場所を、Lifinityはつくっていきたいと考えている。

07 / A DIFFERENT STARTING LINE
新卒10人なら、初任給も10通りでいい
Lifinityが大切にしている思想の一つに、新卒10人を採用するなら、10人全員の初任給が違っていてもいい、という考えがある。
22年間、それぞれ違う人生を歩み、異なる経験やスキルを積み重ねてきた。それでも「新卒」という括りだけで、全員が同じスタート地点に並ぶ。熊谷は、その当たり前に違和感を持っている。
学生時代にビジネス、スポーツ、研究、制作などに本気で取り組んだ人には、その努力や実績が、社会人としてのスタート地点から反映されてもいい。問いたいのは肩書きの同じさではなく、その人が何を経験し、何ができるようになったのかだ。
社会人になってから3〜5年の下積みを経て、その後ようやくキャリアにアクセルを踏む。その順序では遅くなってしまう場合もある。20代後半には、結婚、出産、親の介護など、自分以外に守るものが増える可能性もあるからだ。
自由に挑戦しやすい学生時代や20代前半に、実戦経験を積む価値は大きい。これは大学進学そのものを否定する話ではない。大学に行くなら、その4年間をもっと価値のある時間にできる。学ぶことと、実際に挑戦することをつなぐ余地が、学生時代にはある。
08 / BUSINESS ATHLETE
年齢ではなく、実力で評価される「ビジネスアスリート」へ
熊谷が目指す未来を表す言葉が、ビジネスアスリートだ。スポーツの世界では、若いという理由だけで全員が同じ評価を受けるわけではない。練習し、試合に出て、結果を残した人が評価される。若くても実力があれば、大舞台に立つことができる。
ビジネスでも、同じように評価される社会をつくりたい。年齢、学歴、在籍期間ではなく、挑戦した量、積み重ねた経験、実際の結果で、その人の価値が認められること。そのために、若いうちから実戦へ出る機会が必要になる。
挑戦した分だけ、強くなる。
結果を出した分だけ、報われる。
Lifinityが存在した結果、「何歳か」「何年働いたか」ではなく、「何に挑戦し、何ができるようになったか」で若者が評価される社会へ。その変化を生み出すことが、事業を通じて実現したい未来だ。
09 / THE PEOPLE WE BUILD WITH
「麦わらの一味」のような会社でありたい
経営者になったからといって、一人ですべてをやろうとは思わない。熊谷が大切にしているのは、それぞれの領域をプロとして極めた人たちと仲間になり、同じ理念や想いを共有しながら、大きなものをつくることだ。
イメージするのは、「麦わらの一味」のような会社。全員が同じ能力を持つ必要はない。それぞれに圧倒的な得意分野と役割があるからこそ、一人では辿り着けない場所へ、仲間と一緒に向かうことができる。
目先の利益だけで関係を選ぶのではなく、理念や想いが同じ人と、長い時間をかけて大きなものをつくりたい。仲間に求めるのも、誰かと同じになることではない。自分にしかできないことを、本気で極めていく姿勢だ。
10 / TO EVERYONE WE MEET
代表就任にあたって——関わるすべての人へ
自分自身が実戦経験によって人生を変えてもらった。だから今度は、誰かが自分の可能性を広げられる環境をつくる側に回りたい。その思いが、熊谷の代表就任を貫いている。
学生には、自分の可能性を今の能力だけで決めないでほしい。仲間には、自分にしかできないことを本気で極めてほしい。そして、お客様や取引先には、Lifinityと関わったことが、事業や人生にとってプラスだったと思ってもらえる仕事をする。
これからLifinityを知る人に対しても、会社が目指しているものを、言葉だけで伝えて終わるつもりはない。今後の行動と結果によって、その意味を証明していく。
2026年4月1日の代表就任は、ゴールではない。Lifinityが本当に実現したい未来へ向かう、新しいスタートだ。